« 腹が減った・・・・ | トップページ | なんでも屋さんを頼みました。 »

2005/02/19

のんびりした時代のお話

あれは私が小学校の3年生の頃でした。
私は今も昔も無気力で愛想のない要領の悪いこどもでありました。
どれくらい要領が悪いかと言いますと、かくれ鬼とかで必ず鬼になっている、
さらに鬼になって走っていると、必ずどこか他のクラスのこどもが投げたドッチボールにぶち当たる、という体たらくだったのでございます。

その日は土曜日でした。今は小学校は土曜日はお休みなんでしょうが、当時は午前中だけ授業があったのです。
しかも土曜日の授業は軽くて楽しいものが多く、いつの間にか外のグラウンドでみんなで遊ぶという流れになったものでした。

その日私は私同様にトロい友人と二人でなぜか「影ふみ」をしていました。なんでそんな地味な遊びをしていたのか、今になってみると全然わからねえんですが。
とにかく私は影ふみをして遊んでおりました。私なりに楽しかったんです。が。突然、グラウンドに教頭先生の大きな声が(拡声器で)響き渡ったのです。

「早く、早く教室に戻ってください!」

なんだよオイ。グラウンドにはかなりの数のこどもたちがおりました。200人はいたと思うんですが、そのこどもたち全員に今すぐ教室に帰れって言うんです。

「変質者がグラウンドにいます!早く教室に戻ってください!」

変質者!先生!私変質者って見たことがないので見てみたいです!
そう、私は今も昔もへそ曲がりだったのだ。が、担任の先生が飛んできて教室に帰れ~~~と叫びまくります。
しょうがないので私は言われるままに教室に帰りました。教室へ戻る廊下の窓はこどもたちが鈴なりになっています。みんな変質者に興味津々のようです。遠めから見た「変質者」はなぜか犬を連れているようでした。

・・・・・・で。授業が終わり、帰りの会になっても「変質者がいるから気をつけましょう」でもなけりゃ、「集団下校しましょう」でもないのがまあ、「のんびりした時代のお話」なわけで・・・・・。


私は家に帰ってからさっそくこの話をしてやろうと思っていたんである。
私は私なりに小走りをして帰路についたのでしたが、そこへ耳慣れた声が私の名を呼んだのでございました。
父が迎えに来てくれていたのです。どうして変質者騒動を知っていたのでしょう?
父はニコニコと笑いながら話してくれたのです・・・・・・。
当時銀行の忙しい部署で働いていた父は滅多に休みを取ることができなかったのですが、この日は日曜日に出勤したかわりにお休みをいただいて家族サービスをするつもりであった、と。
んでもって手始めに妻の手伝いをしようと台所に立ったのですがおそろしく不器用なもんで追い出されてしまったと。
そこでたまには私が通う小学校でも見てこようかなと

犬の散歩をかねて小学校のグラウンドに行ってみた

のだと。しかし、父はおそろしく人相が悪く、飼い犬もまたガラが悪かったもので、こどもたちが蜘蛛の子を散らすように逃げていった・・・・・・と。
そしてその後学校の先生がやってきて色々聞かれたので世間話をしたんだよ、と、


のんびりした話だ全く。


|

« 腹が減った・・・・ | トップページ | なんでも屋さんを頼みました。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/35233/2998263

この記事へのトラックバック一覧です: のんびりした時代のお話:

« 腹が減った・・・・ | トップページ | なんでも屋さんを頼みました。 »