« 雨で中止と敗退と | トップページ | 後のお楽しみは・・・・ »

2004/12/20

杖はどこだ

ぎっくり腰で寝込んでそろそろ一週間の母は、ここ数日ようやく起き上がれるようになって、椅子とかタンスとかにつかまってソロソロと歩けるようになりました。
そこで私は言いました、
「かーちゃん、杖があったら、もっと歩けるんじゃないの?」
「そうだねぇ、ああ、ばーさんがついていた杖、あれ、どこに置いたっけ?」
もちろん私が探すのである。一家そろって収納には全くといっていいほど興味がないので乱雑ではない部屋なんかない我が家なのである。でもそういうもんをしまうところといえば納戸であろう。納戸は4畳ほどの押入れとタンスと山積みになった本やら毛布やらで足の踏み場もない。しかし、しょうがないので私はその堆積物を掘り返し始めたのであります。いつまでも母に寝込んでいてもらっては困るんであります。探した。私は探したのだ。だがしかし、全くみつからないのである。
そこで私は外にある車庫件物置に出かけていった。ものすごく寒くてものすごく風が強かったけれども我慢した。物置の中はムシロとか、根曲がり竹とか、ビニールホースとか、植木鉢とかでやはり足の踏み場がなかった。だがしかし、私は頑張って探した。しかし探せど探せど杖の姿はどこにもない。私は小一時間ほどで捜索を諦めて引き上げた。
部屋に帰って温かいお茶を飲み、椅子に座って休んでいると、母がなんかモジモジしながら話しかけてきた。なんじゃ気色わるいなもし。
「あのさ、マミコ、母さん考えたんだけどさ、ばーさんの杖、お葬式のときに棺に入れたような気がするのよね」
そう、母は喪主だった。
願わくば、もう1時間早く思い出してほしかったぞなもし。

私は頭をひねって、杖のかわりになりそうなもんを探した。そして、ついに台所の隅っこにそいつを見つけたのだ。
それは・・・・・、4~5年前にダスキンのお兄ちゃんから巻き上げた黄色い床用ダスキンと、そのダスキン用のモップ棒であった。ダスキンモップを床について、そろりそろりと母を歩かせてみた。うまいこと滑らずに移動することができる。やった、これだよこれ。
味をしめた母は、「明日は風呂に入る!」と大威張りなんだが、もちょっと自重してほしいと思う娘なんでありました。

|

« 雨で中止と敗退と | トップページ | 後のお楽しみは・・・・ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/35233/2324679

この記事へのトラックバック一覧です: 杖はどこだ:

« 雨で中止と敗退と | トップページ | 後のお楽しみは・・・・ »