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2004/12/15

リトルグリーンメン

妹一家が今年三回目の東京ディズニーランド詣でに出かけていきました。朝の五時から5歳児と3歳児をひきずって始発の飛行機に乗るべく白い息を吐きながら出かけていきよりました。
どうも、子供たちよりも妹本人(30ウン才)がディズニー好きらしいです。
私は9月に一度行ったきりですが、もうかんべんしてください、並ぶのはもうイヤです、という怠惰な姉だったりします。
その9月のことでした。
東京ディズニーランドで過ごす日も残り1日となって、私と母は北海道に帰ってから方々へ配るおみやげを買いに行ったのであります。
何でもディズニーランドの各所に散らばっているおみやげを一箇所でまとめて売ってる場所があるんだそうです。
そこにたどりつくまでが、まあ、その、二人とも方向音痴ですのですっげええ大変だったんでやんす。炎天下、台風崩れの強風、海沿い独特の湿った空気、疲れを知らない若者たちの群れ。それらをかきわけて足を棒にしてたどりついたんです。

そこにはディズニーグッズが文字通り山積みになっておりました。暗めの店内には所狭しとディズニーグッズ。若いおねえちゃんであれば目を輝かせてあれもこれもと品定めをするところですが、何せわしらは年寄りだ。事務的に選んでいきます。
そーさのう、編み物教室のみんなにはこの、ディズニーせんべいはどうかの?
そーさのう、それだけじゃ足りないんじゃない?このディズニーおかきもつけといたら?
後は親戚やご近所さんにハンドタオルを買う。これをもっていって、「どうぞテーブルふきに使ってください」と言うんである。これがなかなか喜ばれたりするんだわ。
それから留守番をしている父にディズニーのキャラクター入りのTシャツを買うことになった。
父というのは若い頃からどんな服を着ても似合わないお人である。だからどんな柄のものを買っていったって似たようなものなのであるが、ミッキーマウスにするか、ドナルドダックにするか、シンデレラにするか、赤か、青か、紫か、と母は悩み始めた。

こうなると長い。私は母をほったらかしにして、店内を改めてながめまわした。昔からキャラクターものなんて買ったことがほとんどない。貧乏だってこともあるけれども、実用一点張りのモノの方がなんとなく心が落ち着く。だからキティちゅんも、スヌーピーも、持ってない。ディズニーグッズも持ってない。でもせっかく来たんだからノートか何か安いものを買って帰るというのも悪くないんじゃなかろーか。しかし、どんなにかわいらしい品物を手にとっても私の心は浮き立たない。あー、面白くねえ女だなワシ。
と、そのとき、暗い店内の壁の棚にそこだけ異様に明るい黄緑色の部分があることに気がついた。ディズニーのアニメは綿密な色彩設計の上に成り立っている。だから、日本のアニメに比べると毒々しい色合いのものは少ない。しかし、あの黄緑色はなんだ?
ド近眼である、私はその棚のまん前に立って、ようやく、黄緑色の正体を見た。
それは黄緑色をした、三つ目の、頭にアンテナ(角?)がある、宇宙人らしい、小さなぬいぐるみだったのだ。私はそいつらをじっと観察した。(山のように陳列されていたのだ)そして触ってみた。上質の生地で作られているらしいそれは、すべすべとした感触で、意外と軽かった。そして、ヤツはボーっとした三つ目で私を見上げてきた。私はそのまま2分ほど固まっていた。そしてヤツを抱えて母のもとへ行った。ヤツを買って他のおみやげとともに北海道へ送るために。

家に帰ってから私はしばらくヤツのことを忘れていた。たんすに放り込んでいたのだが、つい最近になってたんすに閉じ込めておくのも不憫だと思い、居間のテレビの上に置いてやった。ヤツは変わらぬ表情でボーっとしている。
昨日お小遣いをねだりにやってきた姪っ子と甥っ子がその黄緑色のヤツをみつけて大騒ぎをはじめた。
「うわっぁああああああああ~~~、リトルグリーンメンだぁあああ~~~、ほっしいなあ、つれてきたいなあ~」
ヤツの名はリトルグリーンメンというらしい。しかしまた、そのものズバリな名だ。私はリトルグリーンメンでは長いので、「ミドリちゃん」と呼んでいる。(だからどーした)

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